15 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:02/09/21(土) 20:59
94年の航空審議会、席上は罵声が飛び交っていた。 我々は自由化をしたいと言う。彼らはしたくないと言う。彼らとは、既存3社の労働組合筆頭の連中のことである。 赤鉢巻ががなる。 我々はぁまず第一に安全を求め・・・安全とは我々労働側にもかかる問題であり・・・ それを費用のみの視点で見るのは・・・無闇な競争はいかんとするもの・・・そうだぁ異議無ーし・・・ ・・・私は、嘗て三田の私の研究室に一人で怒鳴り込んできた青年の姿を思い浮かべた。30年前、だろうか。 薄暮。ノックもせずに突然ドアを開け、彼は私に名を告げるなりこう始めた。 加藤先生、パブリックチョイスは何も解決しないことを発見しました。見てください。 いきなり何を、である。侮辱されたと感じた私は、威厳と平静を保つため、無理やり屁理屈を捻り出した。 ここでは先生は福沢先生一人だけだ。そして君は私に君付け出来る立場ではない。なんだね君は。 彼はこう返してきた。 そんなことはどうでも良いんです、このペーパーを見て下さい。 無理やり付きつけられたその紙、何を、とひっちゃぶいてやろうと思ったが。引き込まれるように見てしまった。 見入る私に、彼はこう言った。 先生、労働争議的な関係から抜け出すんです、そういう作用反作用のアプローチはやめるべきです。 かといって100年経っても出来ないような命題も経てるべきではない。・・・先生、これで労働者は機会喪失の 恐怖に震えることもなくなります。彼らは絶えず、明、暗の介入パワーを恐れている。だから思想を持ってくる。 土俵の奪い合い。ですが彼らは働きたい。そいつを・・・ ・・・今、拳を打っているあの赤鉢巻が、地神君だったら。彼ならなんと言うのだろう。
加藤寛(千葉商科大学 学長)